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宮城県松島町松島字町内…瑞厳寺境内

震災前取材

 

松島瑞巌寺本堂の前庭にあるこの梅は、伊達政宗が文禄の朝鮮征討の役の際、朝鮮より、兜を鉢として植え込み持ち帰ったものと伝えられる。

瑞巌寺本堂前庭中門より入り右側に紅梅、左側に白梅の2本がある。四月中旬から四月下旬にかけて開花する。紅白とも花は大輪の八重咲きで、花ひとつに実を七、八個かたまって付け、又、地上を這いうねるような樹勢から、「臥龍八ツ房」と異称されてきた。

この瑞巌寺の臥龍梅の噂を伝え聞いた後水尾天皇より、「花香実」の名を賜っています。これは、花・香・実とも梅の品種の最高である事を示している。

伊達政宗公はこれを初め岩出山城内に植え、慶長7年(1602)仙台城が成ると、梅も本丸に移植。その後、慶長14年(1609)瑞巌寺の落慶の際、政宗自ら五葉の松共々手植えしたという。