岩手県岩手町川口

2012/07/09取材

出羽三山や岩手山、姫神山などへ登拝に際し、体を清め、豊作か凶作かを占った建物と伝えられている。

建物は、幅三間、奥行き二間半で、茅葺屋根の平屋である。内部は障子で仕切られ、奥の間は8畳間中央に神棚があり、両側の棚には祭祀用具や食器、茶道具が置かれている。入り口の部屋には板がしかれ、中央に炉が切られていて、自炊、就寝するようになっている。

浄屋に集まっての講中は150年ほど前から続けられ、毎月8日は8日精進といってお篭りを行なった。また5月と11月の23日には、23夜講を、年末には年越しを浄屋で行っていた。

今でも旧正月などに集まり、家内安全や豊作祈願が行なわれている。