岩手県山田町船越

2013/10/06取材

 

四十八坂は、三陸浜街道の難所といわれ、いくつもの曲がりくねった坂が続いたことから、この名前が付けられた。浜街道は、仙台藩、盛岡藩、八戸藩にまたがる脇街道の総称である。宮城県気仙沼市から青森県八戸市までの全区間の景勝地が三陸復興国立公園に指定されており、地形的に岩手県宮古市の閉伊川を境に北は海岸段丘が発達し、南はリアス式海岸となっている。

現在は、国道の開通とともに道路が整備され、四十八坂の最高部からは、眼下に船越湾が開け、船越半島やタブの大島、弁天島を臨むことができる。旅人たちの多くはこの地で一休みし、中には歌を詠む者も多くいたと伝えられる。現在この峠部には展望台が設けられており、車で通過する観光客などの休息の場となっている。