岩手県宮古市田老字青砂里

2016/04/08取材

 

三王岩(さんおういわ)は、高さ約50mの男岩と、その傍に立つ約23mの女岩、約17mの太鼓岩の三つの岩の総称で、三陸海岸の奇岩景観の中でも、特徴的な景観を見せる。

砂岩とれき岩が水平なしま模様の岩肌には、はるか昔、白亜紀の記憶が封印されているかのようです。

白亜紀(1億年頃前)の海に堆積してできた砂岩や礫岩が、水平な縞模様の岩肌を形成しており、宮古層群が堆積する前の、北上山地の骨格を作った火山活動の痕跡で、激動の時代から穏やかな海への変化を見ることができる。 1億年もの歳月をかけて、寄せ返す波と海原を吹き渡る風が形作った美しい自然の芸術品といえる。

男岩には海食洞があり、そこをくぐると幸運が訪れるという言い伝えがあるが、東日本大震災の際に遊歩道が破壊され、現在は下に下りることは出来ない。