岩手県西和賀町湯田

2011/08/01取材

湯之沢地区の真正面の大きな岩倉は「オロセ倉」と呼ばれ、神の住む神聖な岩倉と伝えられている。「オロセ」とは、アイヌ語で「大きな岩場、神の住む神聖な倉」 とという説と、先住民の神々である「オロシエ」からきたという説がある。
この地には、次のような話が伝えられている。
むかし、このオロセ倉の中腹の洞穴に、薬師如来が住んでいた。しかしこのオロセ倉の上は、この地域の草刈場であったことから、草刈りに連れてきた馬がところかまわず悪さをする。このため、薬師如来はたまりかね、本屋敷の方に移り住んだと云う。