岩手県遠野市遠野町第二地割

震災前取材

  • 卯子酉様
遠野一帯が大きな湖であったその昔、宮家と倉堀両家の先祖が、鮭の背に乗り、猿ヶ石川を遡りこの地にたどりついたと伝えられる。境内の小さな池は、そのときの淵の跡だと云う。ここの片葉の葉に恋の願いを書いた紙を結びつけておくと願いがかなうと伝えられている。

この祠は、江戸時代、遠野の商人港屋平兵衛が、普代村鳥居の卯子酉明神を勧請して創建したと伝わる。 祠の前にある木々の枝に、左手だけで赤い布を結びつけることができると縁が結ばれると伝えられ、今も多くの参詣者がある。