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福島県福島市宮下町

 

キリスト教福島教会は、明治42年(1909)に建てられた洋風建築で、福島県内では最古の教会建築として国登録有形文化財に指定されている。

構造は木骨煉瓦造、平屋一部二階建て、切妻(塔屋は尖塔屋根)で縦長で上部が尖塔状の窓を採用している。塔屋上部は木造の真壁造りになっている。荘厳さを感じさせる礼拝堂には最大200人が収容できると云う。設計は、宣教師で建築家のウィリアム・メレル・ボーリズで彼が携わった初期の作品としても貴重である。

設計者のボーリズはアメリカのカンザスに生まれ、日本各地で西洋建築の設計を数多く手懸けた。またメンソレータムを広く日本に普及させた実業家でもある。太平洋戦争終戦直後には、日本の華族との人脈から、連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサーと近衛文麿との仲介工作に尽力し、「天皇を守ったアメリカ人」とも称されている。