福島県西会津町野沢字地蔵

2020/07/20取材

この杉は、西会津町の天然記念物に指定されており、樹高約30m、幹周約6.5、推定樹齢450年の杉の木で、樹勢は極めて旺盛である。

この地には、慶長十六年(1611)の会津大地震で崩壊した、八勝山光照寺の参道に植えられていたもの。

かつて大久保街道は中野川の縁を渡り、ここから先は急な坂道を上らなければならなかった。杉の木の下には供養塔があり、この地を通る者は一休みしながら念仏を唱えていたために「念仏杉」の名が付いたといわれている。