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福島県川内村大字下川内

 

根古屋川の東の館山に築かれた山城である。二つの台地と主郭部の周囲には空堀が巡らされている。

第二十三代岩城親隆は岩城を統一し、文明年間(1469~87)の初め、対立する一門の岩崎氏、楢葉氏を滅ぼし、この地を支配下におさめた。

文年6年(1474)、この地は功のあった岩城家の家臣の猪狩盛満が領した。この地は、岩城領の北端に当たり、相馬領、田村領と接する重要な位置に当たり、猪狩氏はこの神山城を整備し、最前線の兵站拠点とした。

その後、天正18年(1590)、豊臣秀吉が小田原征伐の軍を起こした。岩城氏は小田原に参陣したが陣没し、秀吉は自身に忠実な佐竹義重三男の貞隆に家督を継がせた。

しかし岩城氏は、関ヶ原の戦いに際し、佐竹氏とともに西軍よりの行動をとり所領は没収された。神山城は、この時期に廃城となったと思われる。