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福島県北塩原村桧原

2014/10/31取材

 

明治21年(1888)7月の磐梯山の噴火前には、この地には51戸の集落があったが、爆発によって生じた桧原湖の湖底に没した。集落の北戸山山麓に位置した山神社が残り、その鳥居が今も水中に立っている。かつての街道は、この地から現在の桧原湖中を北東に入り、北に抜けていた

桧原村は、文明年間(1469~87)、この地には山賊が去来し、里人や旅人を悩ましていた。これを黒川の葦名盛高のの依頼で、穴沢俊家一族が征討し、一族と、会津の遊民等を住まわせて成立したとされる。

桧原村は、その後上杉景勝領となり、慶長3年(1598)頃、宿駅となった。享和2年(1802)7月、伊能忠敬が一泊し、その日記に、「此村は渓間にて田畑なし。若松城下へ椀その外挽物の下地をなして家業とす。一同家作よし。泊屋も余程あり」と記している。