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福島県南相馬市原町区高見町二丁目

 

かつてこの地には、高さ200mに及ぶ無線塔があった。現在跡地に、縮尺10分の1の「憶原町無線塔」が建てられている。

磐城無線電信局原町送信所は、対米通信網確立のため、大正8年(1919)3月着工して、大正10年(1921)7月に開所、昭和8年(1933)まで使用された。

その間、大正12年(1923)9月の関東大震災の際に、災害の状況をいち早くアメリカに報道して、全世界から注目された。

その主塔は、底面直径17.7m、尖端直径1.81m、高さ200mの鉄筋コンクリートの巨塔で、送信所を廃止した後も、原町の無線塔として親しまれ、原町のシンボルとなっていた。しかし、建設以来50余年の歳月から風化が進み、昭和57年(1982)7月、市民に惜しまれながらも撤去された。