海上自衛隊の哨戒機に、韓国海軍艦艇が火器管制レーダーを照射した問題への日本政府の抗議をめぐり、韓国内から「日本の反応は過剰だ」などと逆に反論する声が出ている。いわゆる徴用工訴訟の最高裁判決をはじめ、韓国による国際常識から外れた判断や行為を日本側が指摘すると、韓国側がこれに反発するという悪循環が繰り返されている。
韓国当局や韓国メディアによると、照射が起きた20日は、好漁場とされる日本海の大和堆周辺で「北朝鮮の漁船とみられる船が遭難した」との通報を受け、韓国海軍の駆逐艦が午前から捜索に当たっていた。
「気象条件が良くなく、遭難船を迅速に見つけるため、火器管制レーダーを含む全てのレーダーを作動させたが、哨戒機を狙う意図は全くなかった」というのが韓国軍関係者の説明だ。「人道的救助のための措置だった」と日本政府に十分伝えたとも釈明している。
韓国紙、朝鮮日報によると、岩屋毅防衛相が記者会見まで開いて抗議を表明したことに、韓国軍関係者は「日本の反応は多少行きすぎた面がある」と述べた。
文在寅政権が南北融和を進める中、北朝鮮船の救助のためならレーダーの過剰使用も許されてしかるべきだとの自己弁護がのぞく。数週間漂流していたとみられる木造船から船員3人と1遺体が収容され、北朝鮮に22日、引き渡された。
韓国最高裁が10月と11月に韓国人の戦時労働に絡み、日本企業に賠償を命じた判決をめぐって、日本政府は過去の協定という日韓関係の基盤を揺るがすものだと強く反発。これに対し、文政権はあくまで自国の司法の判断を尊重すべきだとし、逆に日本に自制を求め、遺憾の意を示した。
韓国が10月に開催した国際観艦式で自衛隊旗「旭日旗」の掲揚自粛を要請し、日本の艦艇が参加を取りやめた問題でも、国際的な慣例より、「韓国国民の感情を考慮すべきだ」という“内輪の論理”が振りかざされた。今回も南北融和という内輪の事情が優先され、対外的なルールがないがしろにされたといえそうだ。
日本政府の強い姿勢に対し、韓国紙、ハンギョレ(電子版)は「問題を外交的に争点化する意図を明確にした」と指摘。「韓日関係が冷え込む中、韓国の立場を弱体化させ得るカードと判断したとみられる」との見方を伝え、韓国側の対応を正当化している。
誰が聞いても、韓国側の言い訳は、みっともないよな。韓国の軍艦が、日本の哨戒機に対して、攻撃行動であるレーダー照射をしたことは事実であり、日本がそれに対して抗議を行い、再発防止のために、今回の事件の真相を要求することは当然だろうに。それに対して、「日本は過剰反応」とか、バッカじゃね。
日本の抗議と要求は、日韓両国が、まがりなりにも西側陣営としての友邦であるためで、敵性国家なら、そんな抗議とか必要もない、すぐに政治的、経済的な報復措置を行うべきものだよな。
すでに韓国は、慰安婦合意と日韓請求権協定を、実質的に破棄している現状で、それに対する韓国の対応を待っている段階で、さらに今回の問題が重なったわけよね。日本国民の多くは、すでに韓国を「敵性国家」と見ているんだよ。それを韓国は、「日本側に抗議の事実を公表しないよう求め、問題の拡大を防ぎたい考えをにじませた、」だって。甘えんじゃねーよ。
今回の問題は、韓国の言うように、「北朝鮮の遭難船の発見のために火器管制レーダーを使用し、そこにたまたま日本の哨戒機が入った、」ようなものでないことは明らかだよ。大体、海上の漁船を捜索するのに、空に向けてレーダー波、照射するわけ?
それも、海自の哨戒機の問いかけに答えもしないで、複数回にわたって、数分間もレーダー照射したんだってね。あきらかに意図的なものでしょうが。それも、個人の反日ロウソクの跳ね上がり的行動ではなく、少なくとも韓国駆逐艦艦長も含めた、トータル的な「軍事行動」であり、これまでの、突発的な嫌がらせ的な反日行動の一線を、はるかに超えたものだよな。
私は、今回の「レーダー照射」が、韓国政府や韓国海軍上層部の指示で行われたものとは思ってはいないのね。しかしながら、現在のムン政権の南北融和路線と反日路線が、日本に対して、危険な一線を越え始めていることからのものだと考えているのね。
今回、恐らくは日本のEEZ内で違法操業していた北朝鮮の漁船が遭難したらしいとの情報で、ムン政権はこれを救出し、最近ギクシャクしている北との関係を改善しようとしたのかもしれない。しかし、日本のEEZ内でのことであれば、当然、日本の海保の巡視船との間でトラブルになることも考えられ、巡視船が対応することができない軍艦を送った。
韓国の駆逐艦は、日本の巡視船に先を越されないように、捜索に全力をあげた。駆逐艦の艦長にすれば、ムン政権下で現在行われている軍の上層部の「粛清」の中、ムン政権の南北融和政策に寄与できる、北の遭難船の、日本に先駆けての「救助」は、なんとしても成し遂げたかったのかもしれない。
しかし、海自のP1哨戒機が飛来し、恐らくは近海に日本の巡視船もいる中で、北の遭難船を先に発見され、日本側に確保される恐れが出てきた。韓国駆逐艦は、海自の哨戒機を追い払うことを目的に、火器管制レーダーを哨戒機に向けて照射した。
これは、あくまでも私の推測であるが、現在の韓国の状況から、もっともあり得ることだと考えているんだけどね。しかしね、これが事実だとすれば、意図したものではないにしても、結果的に韓国は、北朝鮮におもねる為に、日本に銃口を向けたことになるわけよね。
良識ある韓国軍、韓国民たちはどう考えるんだろうね。日本はそれらの人々の目を覚まさせるためにも、政治的、外交的、経済的な報復を早急に行うべきと思うんだけどね。