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山形県大江町左沢

震災前取材

 

元禄5年(1692)に京都の商人、西村久左衛門が土地を借りて、ここに舟屋敷を造り、米沢、酒田間の船の中継地とし、米沢方面の米を江戸に売った。

左沢の地は、ここより上流は主に100俵積みの小鵜飼舟、下流は200俵積みの平田舟が用いられ、その積み替えの川港だった。その後、宝永6年(1709)、上杉藩の経営に移り、明治維新まで続いた。

この舟屋敷には、3394㎡の広さに、陣屋1棟、米蔵3棟、塩蔵1棟、蔵守住宅1棟等があった。寛政3年(1791)当時は、36艘の舟があって、年間3万俵の米が入ったと云う。