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山形県上山市元城内

震災前取材

 

寛永5年(1628)、上山城主となった土岐頼行はこの上山城本丸に、紫衣事件に連座してこの地に蟄居中だった、京都大徳寺住持だった沢庵禅師の設計による庭園を築造した。

奇岩怪石を配し、仏門の須弥山(しゅみざん)を模した室町時代風の庭園で、土岐氏は三代60余年間、朝夕この築山の樹上に蔵王を眺め、花鳥風月を愛でながら過ごしたと云う。

土岐氏が福井に転封直後、幕命により上山城は破却され、庭園はその一部を僅かに残している。

この灯篭と層塔は、この地にあったものだが、土岐氏の江戸上屋敷に運ばれ庭園に置かれていたが、平成15年(2003)、土岐氏により寄贈されこの庭園跡に戻った。