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山形県寒河江市平塩

震災前取材

 

平塩の熊野神社は、養老5年(721)、紀州熊野より行基によって勧請されたと伝えるこの地方切っての古社である。古くは、熊野三所権現にならい、護摩堂、内御堂、如法 堂に分かれていたが、明応年間(1492~1501)に現在地に合祀された。

古くから神仏混合の形態が続き社殿には平安後期作と推定される十王像二体や美しい吉祥天像やセンマイ洗米鉢が残る。明治に入り、神仏分離によって神式となったが、境内には鐘楼や隣接して別当の平塩寺があり神仏混合時代の名残も見られる。

4月3日の例祭では、古来から伝わる平塩舞楽が奉納され、振鉾、散手、太平樂、安摩、二の舞、三台塩、還城楽、抜頭、蘭陵王、納蘇利の10番が舞われる。