山形県東根市本丸東

震災前取材

 

第八代東根城主、里見薩摩守景佐の弟に広台という若殿がいた。近くの山に鷹の巣があると聞き、家来とともに捕りに行ったところ、岩場から落ちて亡くなってしまった。

奥方の梅ヶ枝姫は、遺体を緑の草原に休ませ、付近に咲いていた草花をその上にささげた。奥方は悲しみのあまり泉に身を投じて若殿の後を追ったと伝えられている。

いつしか、この姫が身を投げた泉を「梅ヶ枝清水」、若殿に花をささげた地を「花岡」と呼ぶようになった。

この梅ヶ枝清水は、現在「田舎料理・梅ヶ枝」を経営する横尾家の庭にその名残を残しており、地元の人々は「めがすず」と呼び伝説を伝えている。

 

 

・昇竜の松

この泉から流れ出る水は、東根城の西の水堀にあたる沼に続いている。この沼にはかつて龍が潜んでいたと云う。あるとき、この龍が天に昇らんと、沼より梅ヶ枝清水に向かい昇り泳ぎ、清水に到るや松の古木に巻きつき、雷鳴とともに天に昇ったと伝えられる。松の木に残る龍の跡はそのときに付いたものと伝えられる。

 

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