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山形県東根市東根甲

震災前取材

 

若宮八幡神社の創建は、康平年間(1058~65)に、鎌倉の鶴岡八幡宮の神主三浦為澄が、兵禍にかかることを憂い、祠人8人とともに神璽を携えてこの地に来て勧請したのが始まりとされる。

その後、歴代領主から崇敬され、南北朝期の正平2年(1347)には、東根城主小田島長義が社殿の造営や社領の寄進を行い、続く東根氏も崇敬社とし庇護した。戦国期に一時衰退したが、松平氏が領主になると再び崇敬を受け、社殿の修復や祭具の奉納などをして明治維新に至る。

現在の社殿は拝殿が寛文12年(1672)に松平氏が建材を寄進し住民達が建てたもので、本殿は天保2年(1840)に天領時代の代官の大貫治右衛門が自ら監修にあたったものと伝えられている。又、社宝である神輿は鎌倉時代に三浦氏が寄進したものと伝えられる。