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山形県鶴岡市山王町

震災前取材

創建年代は定かではないが、この地方第一の古社と伝えられ、出羽国田川郡大宝寺村草創の時よりすでにあった社と言われている。

慶長16年(1611)、関ヶ原の戦いの後、念願の庄内地方を領した最上義光は、社殿を造営し、鉄鉢や鰐口を奉納しており、翌年には黒印高98石余を寄進した。最上藩が改易された後、酒井氏が庄内に入ったが、酒井氏よりも庇護を受けている。

明治6年(1873)に県社となり、この地方の中心的な神社として、広く崇敬を集めており、出羽三山神社の三大祭りのひとつである松例祭の際には、この地に羽黒山の山伏が集結、参拝する。

江戸期元禄2年(1689)、松尾芭蕉はこの地の近くに宿泊し、境内内の弁天島に句碑が立っている。