山形県戸沢村古口

震災前取材

 

白糸の滝の近く少し上流に立つ仙人堂は、最上川の舟運の守り神として古くから信仰を集めている。この地は源義経が最上川を遡り、平泉へ逃れる途中の道でもあり、仙人堂には義経の家臣の常陸坊海尊の次のような伝説が伝わる。

常陸坊海尊は義経と一緒に平泉へ逃れる一行の中にあったが、手傷を負っていた。海尊は、このままでは義経の足手まといになるのを恐れ、この地に一人残った。海尊はこの地で修業を積み、仙人になったと伝えられる。

この常陸坊海尊は、各地に不老不死伝説を残しており、「飴のようなもの」「人魚の朱い肉」「赤魚」などを食べて不死になったと地域によっては伝えている。江戸時代にも生き延びており、義経一行の物語を語ったという伝承が残る。

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