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山形県最上町大堀

震災前取材

 

文治3年(1187)春、源頼朝の追討の手を逃れ、奥州平泉に落ち延びる義経主従13名は、亀割山中で一夜を過ごした。ところが予てより身重の北の方が急に産気づき、山中で亀若丸を出産した。

その若君の産湯を求め、弁慶が沢を下り、瀬を渡って、紫雲立ち昇る川辺にたどり着き、大岩を薙刀で突き破ると、ふつふつと熱い湯がふき出した。この湯が、瀬見温泉の始まりの薬研湯と伝えられる。