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山形県舟形町舟形

震災前取材

 

国道13号線に平行して走る町道が、かつて羽州街道で、集落の入り口にある小高い丘の頂上に山ノ神が祀られている。
戊辰戦争の際に、新庄藩は奥羽越列藩同盟を脱盟し、この地に長州藩とともに陣を敷き、庄内勢を迎え撃った。

慶応4年(1868)7月12日、福島の白河口に向っていた庄内藩の第二大隊は急遽引き返し、山形、仙台藩と共に小国川南岸に布陣した。翌日13日、庄内勢は隊を分け、その一隊は小国川を渡河し、この地に布陣する新政府軍の背後を急襲した。

不意をつかれた新政府軍は白刃を以て戦ったが混乱に陥り、これを見た庄内勢は総攻撃を開始、山ノ神山麓で激しい銃撃戦となったが、庄内藩は同盟軍の中では装備も比較的新式で士気も高く、混乱した新政府軍は潰走した。

奥羽越同盟軍はそのまま追撃し、翌日の14日には新庄城を猛攻し、これを落とした。