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宮城県大崎市鳴子温泉

震災前取材

鳴子温泉は今から約1100年前、鳴子火山の爆発によって生まれた。154あるという源泉の数は、全国でも最も多いといわれている。

「鳴子」の地名のいわれについての一つは

義経一行が平泉に逃げのびる途中、義経に同道した北の方が最上町瀬見の亀割峠で急に産気づき男の子を産み落とした。この亀若丸と名づけられた赤子が泣き、鎌倉がたに気づかれぬように、弁慶はそっと優しくあやしては泣かさぬように努めた。

やがて中山宿を経て尿前へと入り、義経一行は安堵から、川原の温泉で湯をつかったところ、亀若丸がそこで初泣きしたという。里人はこれから、瀬見温泉の湯を「泣かずの湯」、鳴子の湯を「鳴き子の湯」などと呼び、やがて「鳴子」と言われるようになったという。

このような言い伝えからか、「鳴子こけし」は首のところをまわすと、「キュッ」と泣き声をあげる。