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宮城県栗原市花山本沢御堂

震災前取材

この地は奥州平泉文化の遺跡と伝えられる金峯山花山寺建立の跡である。

花山寺の中心は阿弥陀堂で、運慶作丈六の阿弥陀如来像を安置したと伝えられる。南面には鐘楼堂跡、経堂跡、不動尊堂跡の礎石があり、前面低地には蓮池があった。

池の向側10mのところに大門があり、池の中央に中島があり、島との間から、橋杭や丸木舟、唐銭等が出土している。これらは、平泉毛越寺の浄土式庭園と共通する形式である。

今は、不動尊像と脇仏二体、銀杏の根と姥杉が往時をしのばせる。