宮城県川崎町前川字荒田

 

この地には、国司が葬られていると伝えられているが、それが誰であるかは定かではないが、この地に関わりがあるとすれば「藤原朝臣実方中将」とも思われる。

一条天皇より「歌枕見て参れ」と陸奥守に任ぜら、山形千歳山を見ての帰り、名取笠島の道祖神前を通り過ぎるとき落馬した。この傷がもとで、「千歳山に葬らるるを得ば我が願いは足れり」と言い残しこの世を去ったと云う。

この川崎の地を通る笹谷街道は、当時は官道で、愛娘の阿古耶姫の伝説を残す出羽の千歳山に続く。従者は都はるかの異郷で亡くなった実方中将の願いを、山道を越え運び、白雪を頂く蔵王連峰を仰ぎ、出羽の国を思いこの地に葬ったとも考えられる。

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