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宮城県七ヶ宿町壇の前

東光寺は応永年中(1394頃)伊達家九代政宗が開基した寺で、もとは米沢にあったものを、伊達氏の岩出山移封にともない二井宿に移し、さらにその後現在の地に移った。

伊達家九代政宗とその夫人の位牌が安置されており、文政5年(1822)には仙台藩から供養料として蔵米20石を給された。

九代伊達政宗は、(1377)年に家督相続。正室に足利義満の生母妹を迎え、ときの将軍家と姻戚関係を結び勢力を拡大した。応永7年(1400)に鎌倉公方は伊達家に対し領土割譲を求めてきた事を拒み、大崎家などと同盟して鎌倉方と戦い、最終的に敗れはしたものの、伊達家の武威を示し、伊達家中興の祖と称えられるようになった。

仙台藩初代藩主となる伊達藤次郎政宗は、この中興の祖にあやかり命名された。 文政10年(1827)と昭和28年(1953)の火災で本堂や庫裏を焼失したが、江戸時代中期のものと思われる薬医門造りの山門は焼失を免れ、当時の歴史を今に伝える。