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宮城県七ヶ宿町東谷地山

横川と白石川の合流点近くに、よく目立つ特徴的な岩山が二つあり、手前が山伏森、奥が傾城森である。この岩山には、京都祇園の名妓と山伏の悲恋の伝説が語りつがれている。

今から300年ほど昔、京都祇園の、傾城の誉れ高い芸妓と修業中の山伏がひょんなことから恋に落ちた。自由のない芸妓と厳しい掟に縛られた山伏との恋が世間に認められるはずもなく、二人は手に手をとって京都を逃げるしかなかった。

追っ手に追われながらの不安に満ちた長旅の末、この地にたどり着いたものの、追っ手に追いつかれてしまった。追い詰められた二人は、来世で夫婦になることを近い、この地の白石川の渕に身を投げた。

その後、誰いうとなくこの地の二つの岩山は「傾城森」「山伏森」と呼ばれるようになった。 また、二人が入水したあたりは地獄渕と呼ばれ、芸妓の侍婢も後を追い身を投げたことから、東の小さな岩山を侍婢山と呼ぶ。

ここは、春のつつじ、秋の紅葉が特に美しく、遊歩道も整備されている。駐車場から吊り橋を渡ると約20分で頂上、西に七ヶ宿の町並み、東に七ヶ宿ダム、北に蔵王連邦不忘山を望むことができるという。