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宮城県白石市越河字樋口

別名:石大仏

国道4号線の、福島県と宮城県の県境の近くに、下紐の石と呼ばれる石がある。この地は、坂上田村麻呂が関所を置いて以来、下紐の関として歌枕にあげられた。用明天皇の妃の玉世姫が、この石の上でお産の紐を解いたという伝説が伝えられ、芭蕉の通った時代には石大仏と呼ばれていたようだ。

立ちかへり 又やへだてん こよいさへ 心もとけぬ 下紐の関   (左大臣公名)

うつつとも 夢とも見えぬ ほどばかり かよはば許せ 下紐の関   (大中臣能宣朝臣)