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宮城県川崎町青根温泉字湯元…不忘閣

  青根温泉は蔵王連邦のはずれ、遠刈田温泉からさらに奥の花房山の中腹の標高500mに涌く温泉。 享禄元年 (1528)、当時の川崎の領主砂金氏の家臣、佐藤掃部が発見し、天文15年(1546)に湯小屋が開かれた。慶長17年(1612)正月、伊達藩主より佐藤氏に「永代湯守」の号とともに、年々湯銭本銭にて四十貫が与えられ湯別当となった。 伊達家の別荘として「青根御殿」が建てられ、伊達藩主の入湯に供した。青根温泉は伊達の御殿湯だったというだけでなく、秘密の会議に用いる「隠し湯」でもあったという。 現在の建物は明治39年(1906)消失後、昭和7年(1932)に青森、秋田産総檜の二階建て桃山式の昔仕様そのままに再建された。昭和20年前は、宮内庁御用として皇族の宿所となった。現在は館内に伊達家よりの拝領品を展示している。 庭は慶長時代につくられた流れ山水である。