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宮城県川崎町前川字大森

  戦国期に大森和泉守の居城だったと伝えられるが詳細は不明である。 遠望すると三つの峰がかさなり三段に見え、中央の峰が最も高く海抜442mで、この頂上部が主郭と思われる。 青森神社の赤い鳥居をくぐり、一峰目の小さな平場に祠とガマガエルの石像が並んでいる。急峻な鞍部を経て二峰目には広い平場の上に一段高い平場があり、周辺には土塁とおもわれる跡がある。ここが主郭であったことが推察され、鞍部を北側下の沢には水場となった井戸澤がある。 二峰目から鞍部を西北に進むと三峰目に到達し、北より西南側は数百mにもおよぶ急峻な斜面は天然の要害となり、頂上の細長い平場にも土塁が散見できる。西に広がる平地を武芸の訓練をした「武士平」、北側に大手門があったので、「大手原」と呼ばれている。