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宮城県仙台市太白区茂庭人来田西

  明治38年(1905)に伊達邸として、元仙台藩家臣の伊具丸森2千石の佐々氏の下屋敷を伊達家が買い求め、第十五代当主、伊達邦宗の邸宅として、仙台市一本杉に建造したもの。 伊達家は伊達政宗以降13代にわたり仙台藩主だったが、明治維新後、華族となり、明治17年(1884)、伯爵の位を授けられた。 建物は、瓦葺木造平屋一部二階建で、表と脇の2つの玄関、広間、大書院、小書院などを備え、藩政時代の大名屋敷と似た構造、配置になっている。また台所、浴室、便所、女中部屋など内向きの部屋もほぼ原型をとどめ、旧華族の生活を伺うことができる。 昭和55年、仙台市に寄付され、解体後現在地に復元された。現在は「鐘景閣」と命名され、各種会合や慶事の場として利用されている。