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宮城県仙台市太白区長町二丁目

  仙台南高校の南側を流れている木流堀は、名取川の上流の二口峠の高倉山付近で伐採した木材を、仙台藩の家臣へ支給する燃料のまきとして城下へ運ぶためにつくられた。 この流し木は長さが3尺で、「間太(けんた)」と呼ばれ、禄高によって支給される量が決まっていた。予め渡されていた札と引き替えにまきを受け取る方法が採られていた。しかしその権利を酒や日用品に変えていた為、ここで木を受け取る者の多くは商人だったという。 間太の集積場は藩内に2ヶ所あり、北方の家臣は澱木場、南方の家臣には、現在の仙台南高校付近にあった長町木場から支給された。 この木場から門前を通り、金洗沢までの木流堀沿いの道は二口への脇街道の一部だった。