宮城県仙台市若林区石名坂

 

旧奥州街道の枡形部を西に入ると、円福寺へ至る坂道があり、この坂は石名坂と呼ばれ、この地名には次のような由来がある。

昔、吉原に石名という石名坂出身の遊女がいた。貧しい武家の出ともいわれており、 その美貌と教養の深さ、そして何よりもその優しさで、吉原で名妓として全盛を極めた。

しかしながら、石名に入れあげて没落したものも多く、石名はそのことに常日頃心を痛めていた。石名はその罪深さを思い、その遺言で、常に人に踏みつけられるように、墓石は石名坂の近くの川の橋としてかけられた。

石名の没後、明暦年間(1655~58)の頃、吉原の遊女や、楼主、茶屋などが、石名の追善のために、大般若経六百巻を円福寺に送ったと伝えられ ている。

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