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宮城県栗原市高清水佐野丁

震災前取材

登米の寺池城を本拠としていた葛西氏に、朝日という姫君がいた。朝日姫は、葛西氏の家臣で志津川城主の千葉大膳太夫の妻となったが、葛西氏が滅亡してしまい、流浪の身となってしまった。

その後、この地に現れ、里人達は行き場のない姿を哀れに思い、白山神社の傍らに庵を建てて住まわせた。

朝日姫は、我が身の境遇を歎き悲しみ、明け暮れに泣き暮らしたために盲目となり、世すぎのために巫女となり、「おかみ様」と呼ばれこの地で一人寂しく没したという。