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宮城県仙台市泉区阿弥陀前

震災前取材

笈分如来
笈分如来

本尊は木造の阿弥陀如来像で、高さ98.8cm、桧材寄木造り、玉眼、漆箔の像で鎌倉時代の作であるといわれている。

山形県寒河江市の慈恩寺の僧覚長が、かねて快慶に頼んでおいた阿弥陀像が出来あがったので持ちかえった。快慶はあまりの出来ばえに別れを惜しみ覚長のあとを追い、もう一度拝もうと、笈を開いてみると像は二体になっていた。快慶と覚長は一体ずつ背負って別れたという伝説があり、そこから笈分如来といわれている。

この像を安置する阿弥陀堂は貞享5年(1688)伊達綱村の寄進により建てられたが、昭和28年(1953)に焼失し、その後現在の収蔵庫が建設された。