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宮城県東松島市野蒜字下沼

震災前取材

野蒜海岸の松林の中にある四山のひとつで、名勝として古くから知られていたが、近年はすっかり忘れ去られてしまっている。小さな岡から細い岬が海に向かって突き出している。

かつてはこの山は海水が洗っていたが、現在は周辺の山同様に完全に陸上にあり、松原の中に埋没している感がある。いかし山上に登れば、奥松島の島影と、東はるかに金華山や牡鹿半島の山々が見える。

仙台初代藩主伊達政宗が、「絶勝の地びとをして老いざらしむに足る」と詠んだことからその名が付いたと伝えられる。