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宮城県塩竃市宮町

震災前取材

塩竃神社南側にあ るこの六角形の石組みは、未完の洋式灯台築造の跡である。

幕末の慶応元年(1865)、仙台藩商人大竹徳治らを中心に洋式灯台の建設が進められた。この石組みは、灯台の台座として築造されたが、幕末の混乱の中、灯台本体は未完となった。

完成していれば日本最初の洋式灯台で、灯火には菜種油、外郭部にはギヤマンの板ガラスが用いられる予定だった。台座には、石工十名と、人足世話人四名の名前が刻まれている。