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宮城県登米市東和町米谷字ぜん荷

震災前取材

不老仙館は、狼河原の畠山家が、嘉永5年(1852)、仙台藩十三代藩主伊達慶邦がこの地を巡視に訪れた際の宿泊所として建造したものである。

その後、明治39年(1906)、佐藤家三代の新助が買い求め、この米谷に移し別荘として使用した。六代敬次郎の遺志により東和町に寄贈され、現在公開されている。

建物は書院造の様式で、室町から安土桃山時代にかけて、武家の住宅として完成された様式である。格調高い庭園を持った広壮な邸宅で、三笠宮妃殿下を始め、各界の名士が宿泊した由緒ある建物である。