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宮城県石巻市住吉…住吉公園

震災前取材

住吉公園に、河岸の近くに小さな島があり、岸辺と朱色の橋で結ばれている「雄島」がある。この雄島の上流部すぐ近くに「巻石」はある。

雄島には水神碑と、幕末から明治にかけて石巻で活躍した保原花好の句碑が建っている。

「名月やそよりともせぬ水の上」

「江の明り残さで暮るるもみじかな」

「巻石」は、石巻の地名の由来となったと伝えられる石で、水面に顔を出すこの石の周りを、水が巻きながら流れることにちなんだ名という。大淀三千風は「松島眺望集」の中で、この巻石を「石巻。川中に大きなる岩あり。此かげ浪巴(ともえ)をなせり。此故に此名有」と書いている。