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宮城県石巻市前谷地字天王山

震災前取材

石神社に神石として祀られている巨石が「達磨石」である。『新撰陸奥風土記』に「高サ一丈二尺、周リ三丈五尺余、其ノ形恰モ人ノ座スルガ如シ」とあり、『封内風土記』にも記されており、達磨が座っているようにも見える巨石である。

由来によると、寛延3年(1750)、村の勘助という者が、商売に作っている瓜畑が毎夜狐に荒らされて困っていた。そのため毎晩警戒していると、ある晩、山伏二人が来て全部の瓜を買い、そのまま行方が分からなくなった。この話を聞いた村人達は、これは神様であるとして、石神社を祀ったと云う。