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宮城県気仙沼市本吉町前浜

震災前取材

前浜地内前河原漁港を囲む東の岬が、「ふんだて」と呼ばれる城郭跡である。岬の突端部の平坦地が本郭跡と見られ、岬をくびるように幅5mの空堀が切られており、三方が断崖に囲まれている。「仙台封内風土記」には、東西40間、南北100間、高さ2丈5尺とある。

「安永風土記」には館名、館主、年月については不明と記されているが、鎌倉時代の城館で気仙沼赤岩城主熊谷氏一族の居館と考えられている。

また別の記録ではこの館を「鳴壺館」として「大谷の海岸にあり。その先、藤崎越中居住す。その館下に、越中魚釣場の浜、今に之を伝う。此の館の南に『虎穴』と言う岩穴あり」とある。