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宮城県気仙沼市唐桑町岩井沢

震災前取材

大理石海岸は、気仙沼市の北部、岩手県の陸前高田市との境界に近い広田湾に面している。波の静かな入り江の中にあり、白亜の岩や小さな島が点在している。約2億3千年前に、火山活動により火成岩が流入し結晶化し、大理石質となり形成された。

明治40年(1907)、浅野セメントの創始者の、浅野総一郎氏がこの地を訪れ、この地の大理石の優れた性質を見て、「イタリアを凌ぐ」と絶賛したと伝えられ、浅野セメントは、その後約10年間採掘を続けた。しかし船の接岸などに難があったためその後採掘は中断された。

一説には、東京日本橋三越本店正面玄関の左右ライオン台座の大理石礎石は、この地から運ばれたものと云われている。