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宮城県色麻町四竈字東原

震災前取材

 

この地区には、五群の窯跡がある。この地の窯跡はその内の一つである。昭和44年(1969)の調査のでは、この地には斜面にトンネルを掘って築いた七基の穴窯が並列に築かれていることが確認された。

そのとき窯の中から出土した多量の出土品から、八世紀の初頭、多賀城及び多賀城廃寺などの国家施設の屋根瓦を主として製作していたことが明らかになり、多賀城国府直営の窯と見られ東北地方最古のものとされている。

またこの色麻の地には、「色麻の柵」が設けられ、出羽への拠点となっており、屯田兵が多くいたと思われ、この窯の労働力は、それらの屯田兵が担ったと思われる。