震災前取材

岩手県大船渡市三陸町越喜来字杉下

 

三陸大王杉は、幹周約13.75m、樹高約23m、屋久島の杉と比較し、樹齢7000年以上と推定される偉大な杉である。

以前は、今よりもさらに枝が張り出し、この周辺を覆うような樹形であったことから、この地は「杉下」という地名になったと伝えられる。

度重なる落雷や長年の風などの影響を受けて、腐朽が著しく、危険な状態になったことから、平成2年(1990)に「老杉を守る会」が結成され、広く保存運動が展開され、大規模な蘇生治療が行われ現在に至る。

樹齢が7000年ということは、縄文前期にはすでにこの地にあったということで、人間の世界はようやく定住し集団生活を営み始めた頃に当たる。そしてまた、この地に多く伝えられる「鬼」の伝説は、この大王杉の樹齢がおよそ6000年頃のことであり、この杉の傘の下で多くの愛憎劇が繰り返されたことになる。

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