岩手県盛岡市紺屋町

2012/05/16取材

紺屋町は、江戸時代、盛岡城下の奥州街道に沿って発展した町人町である。中津川東岸のこの地は、盛岡の中心地で豪商の店が多くあった。中津川を利用した紺屋が多く集まり、南部紫や南部茜によって染められた布地は盛岡藩の特産物だった。

今も残る「茣蓙九(ござく)」は、 文化13年(1816)創業の商家で、盛岡を代表する町屋建築である。江戸時代後期、明治中期、同末期と次々と建てられたもので、盛岡市の保存建造物に指定されている。