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福島県玉川村竜埼滝山

  • 乙字ヶ滝
乙字ヶ滝は、那須連峰に源を発する阿武隈川が、石英安山岩質凝炭岩の断層をつくり、その形が「乙」の字に似ていることから「乙字ヶ滝」と呼ばれるようになった。水かさを増すと100mの川幅いっぱいに落下する様は小ナイヤガラの滝とも言われ、「日本の滝100選」に選ばれている。

この滝の近くでは、鮭、鱒が多く獲れた。多い日には1千尾も獲れたと伝えられる。この地が白河藩領だった時代、ここで獲れた初漁は、白河藩主に献上されることとなっており、藩役人が番所を置いて監視したという。

元禄2年(1689)に、松尾芭蕉は須賀川に7日間滞在し、最後の日にこの滝を訪れている。

五月雨の 滝降りうづむ 水かさ哉

句碑が滝見不動尊御堂の傍らに建立されている。