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福島県須賀川市木之崎字岩崎山
旧長沼町に、岩崎山と呼ばれる岩山があり、この丘陵一帯には、多くの供養塔と磨崖仏が見られる。この地は、鎌倉時代の終わり頃から江戸時代の終わり頃にかけての約600年間、霊場であったと考えられている。
中には長年の風化作用により、判読できないものも数多く見受けられるが、「えぞ穴」と呼ばれる岩窟の奥壁には、蓮華座を有する阿弥陀の種子と年号、「光明真言」の梵字が彫られており、また、山の中腹の大きな巌の下には2つの窟が彫り込まれている。
現在はこの山一体が、「岩崎山史跡公園」として整備され、この地域の桜の名所にもなっている。