福島県二本松市本町一丁目

2012/11/01取材

 

称念寺は文治元年(1185)、法相宗の尊道和尚により開山された。このとき、後鳥羽天皇より「二松山」の勅額と「安達院松念寺」の号を賜った。 弘安3年(1280)、時宗の宗祖一遍上人が奥州遊行の折、ときの住職が帰依し改宗した。このとき「称念寺」と改称したとされる。

応永20年(1413)頃、奥州探題として下向した畠山満泰が、霧ヶ城築城の時、城山の中腹に移転し、畠山家代々の菩提寺と定められた。

天正14年(1586)、畠山氏は伊達氏と争い、霧ヶ城は落城し、寺も信夫郡大森へ落ちのびたが、その後江戸時代になり、丹羽光重が二本松に入ると、光重による町割りの完成後、現在地に移転再興された。

その後、明和、明治、大正と、大火に罹災したが、その都度再建され、現本堂は昭和44年(1959)に新築再建されたもの。

境内には、奥州探題畠山家墓所、三尊来迎石仏、地蔵堂、観音堂がある。