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福島県郡山市日和田町高倉

震災前取材

 

奥州街道は、現在の国道355号線を通っており、郡山宿からは北へ、日和田、高倉、本宮へと続く。日和田の宿をすぎるとすぐに、松尾芭蕉が「花かつみ」を求めて歩き回った、安積山があり、このあたりからは今も往時の松並木が所々に見られる。

さらに進むと、明治天皇の東北巡幸の際に休息所となった姉ヶ茶屋跡があり、ここに明治天皇巡幸記念の石碑が立っている。

言い伝えによると、ここには茶屋があり、あん餅、きなこ餅などを出し、この地を通る参勤交代の諸大名は、この地を休息所としていたという。

この地に残る松並木は、慶長9年(1604)、徳川家康の命により奥州街道が整備されたときに植えられたもので、その後、植え替えられながら奥州街道の姿を今に残す。