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青森県藤崎町字藤崎

2012/11/04取材

かつてこの地には、蝦夷の頭領の高丸らの霊鬼が出没した。坂上田村麻呂は、その霊鬼らをことごとく退治した。

田村麻呂は兵とともに、一本の胡桃の大木の下で休息し、この地に高丸らの霊を鎮めるための社を建立することにした。田村麻呂は、その証として、手にしていた藤の杖を地面に突き刺した。

その後、この藤の杖は根を着け葉を茂らせ、美しい花をつけるようになった。藤の木は、胡桃の大木に纏わり、二抱えもある藤となった。

里人らは、この森を藤巻森と呼ぶようになり、この村を藤咲村と呼ぶようになったと云う。