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青森県五所川原市脇元

2012/05/14取材

 

靄山(もややま)は、紡錘形をした山容の山で、標高は152mほどの小さいが目立つ独立した山である。

「モヤ」とはアイヌ語で「小さい」を意味する言葉で、「モヤ山」は、北海道や青森県、秋田県に多くあり、その多くは小さいが紡錘型の山容を持っており、アイヌの人々からは神聖視され、信仰の対象になっていたようだ。

この靄山は、霊山岩木山とともに地域の信仰を集めており、この地では、靄山は姉で岩木山は妹であるとされ、かつて背の高さを競った姉妹であると伝えられている。

靄山には岩木山神社があり、岩木山から遠いこの地では、靄山を岩木山に見立て参詣したものと思われる。

またその山容からか、古代の神を祀るピラミッド伝説とか、中世の安東氏が人工的に造った山という伝説も伝えられている。